段位戦は3232434で笑ってしまうほど下振れていたので早々に撤退した。明日がメンテナンスなのは幸いだ。普通に打って勝てないならもう乱数を初期化してもらうほかない。午後からはのんびりしていたが、全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024のVONDS市原-福井ユナイテッドの試合をyoutubeで観ていた。前の試合で飛鳥FCが勝利を収めた結果、福井は勝利でJFL昇格、市原は3点差以上の勝利で入れ替え戦進出という条件が残った。VONDS市原は2年連続で関東リーグを制し、昨年のこの大会も準優勝している大本命であった。昨年同じステージで戦っていて関東リーグでは上回りもした栃木シティが一気にJ3昇格を決めたのを見て、期するものがあるはずだ。対して福井もサウルコス時代から長らくJリーグ昇格を目指して北信越の盟主として何度もこの大会に挑んでは跳ね返され続けてきた常連チームだ。特に近年は元Jリーガーを積極補強するなどして力をつけており、残りわずかとなった「Jリーグなし県」からの脱出を目指して、何としてもこのチャンスをつかみとりたいところだ。……というシチュエーションをもとに、観戦していた。後方から丁寧にビルドアップして繋ぐ福井の攻撃はなかなかに豊かで面白い。逆に市原は関東リーグ2年連続最少失点の圧倒的な堅守が武器だが、3点差以上の勝利が必要ということもありやや前がかりになりながらサイドバックの裏を狙って精度よくボールを放り込むシンプルな攻撃を見せていた。どちらが正しいということはない。セットプレーのオフプレー中に激しい接触がたびたび見られ、その度にレフリーが時間を止めて選手に注意を促していた。正直、荒くなってしまうのは仕方ない。それくらい1位と2位と3位には天地の差がある。地域リーグのチームに安定した財政という概念はほぼ存在しない。元Jリーガーのような大型補強を毎年できるわけもなく、今年JFLに昇格できなかったらスポンサーが離れて、選手の総入れ替えや最悪チーム解体だってあり得る。選手にとっても明日サッカーを続けられるかどうかの大きな分岐点なのだ。試合は市原が先制、勝ち越しをしてからは条件戦にありがちなオープンな展開となり、6-3で市原が勝利した。後半25分からの展開はとても面白いので、上記のシチュエーションに興味を持った方はそこからだけでも観て欲しい。これで市原は2年連続の入れ替え戦に挑むこととなった。相手はミネベアミツミFC。元ホンダロックといったほうが伝わるかもしれない。伝統チーム相手に勝利して新しい歴史を作れるか。そして福井は3-0で勝利した飛鳥FCに昇格をされてしまう何ともやるせない結果となった。2点差を追う終盤、リスタートでのんびりしている選手が何人かいたのが気になった。大石を中心とした攻撃陣は間違いなく今大会最強だっただけに勝負の年だったのではないか。北信越リーグに対抗が少ないこともあって、多少戦力が落ちても来年もこの舞台には戻ってこれるだろうが、試練は続く。そしてダンディな美濃部監督率いる飛鳥FCは初出場で見事な優勝であった。元Jリーガーが一人も居ないというのも素晴らしい。JFLのレベルは別格であり1年で降格して戻ってくるチームも少なくないが、Jリーグを目指しているとのことなので、来期はそれなりの補強をするに違いない。どれだけ戦えるか注目だ。アマチュアスポーツの世界はドラマの生々しさや身近な感じがたまらないので、これからもチェックし続けていくつもりだ。