出前と別れ②〜自炊のシステム化の進捗〜

前回の記事に書いたように、出前の利用を止めることにしました。

ですが人は何らかの栄養を摂らなければ生きていくことはできないので、出前に代わる食事の手段を整えなければなりません。さらにいうと出前よりも経済的かつ健康的、可能であれば簡易的なプロセスでないと切り替える意味がないため、最近は専ら自炊のシステム化に取り組んでいます。

そこで着目したのが土井善晴の一汁一菜システムです。著書をざっくり読みましたが、これは日々の食事を日本の伝統的な形式であった「炭水化物+味噌汁+小鉢」に固定化して調理の負担を減らしつつ心身を満たそうとする試みと理解しました。味噌汁はご飯のおかずとして季節の野菜と肉や魚、卵などのタンパク質をたっぷり入れた具沢山のもの、小鉢には漬物を想定しているようです。

なんだか修行のようで意識高く思えますが、非常に理にかなっていると思います。味噌汁は出し汁に具を入れて味噌を溶いた料理で、要は冬にキューブで鍋を作るのと同じ類の料理です。毎日鍋を食べていますと言うと、修行どころか豪華な生活に思えてきますね。きちんと生活してるふりをしたい怠惰な人間にはぴったりと言えます。

他に対案もないので今月はこのシステムに従ってみることにしました。

以下が今日の食事です。

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パックご飯、冷凍カボチャと冷凍里芋に卵を落とした味噌汁、キムチです。味噌は今回は赤味噌にしました。調理時間は30分もかからず、出前の待ち時間より短いくらいでした。肝心の満足度についても、具が沢山ある味噌汁は意外にボリュームがあり、お腹はきちんと満たされました。おかずとしての能力も十分で、今回は200gのパックご飯を食べたのですが、もう少し欲しいと思ったくらいです。なおキムチは舌の刺激が熱い汁とは相性が悪く大失敗だったので今後は大人しく浅漬けか沢庵にします。

まだ試験運用のため野菜は冷凍でパックご飯ですが、これでも十分だと思いました。より享楽を追求にしても、良い米を炊く・旬の野菜を煮る・器を工夫するといった比較的負担のないアップデートで済みそうです。

レパートリーの枯渇、飽きなどが来るであろう今後にどのような心境の変化や爆発が起こるのかは分かりませんが、現時点では結構な好感触です。

という話でした。