6時にアラームを設定して、5時55分に目が覚める。相も変わらず便利な身体である。令和ロマンの復帰報告の動画を見たりしていたら8時前になったのでハイプナイト1mgを1錠飲んで始業する。今日はメールとチャットの未読をすべて眺めることができたので、調子がいい。15分ほどかけてすべて既読にしたら、業務PCから離れて、酒を飲みながら時間をつぶす。ハイプナイト1mgも追加でもう1錠飲む。午後からカウンセリングがあるので、その準備だ。カンペも確認する。前回から2週間も空いているので、1日ごとの心身の状態などを要約して書き連ねただけでもノートの3ページになってしまった(毎日1000字も書くからだ、この馬鹿!)。これでは私が報告するだけで50分が終わってしまう。何度も読んで不要なところに取り消し線を入れる。最悪、次の一文だけでもいい。「結論が出ました。できればボーナスを手に入れて、円満に休職をして、あと数年の余生を過ごしたいです」。
カウンセリングを終えた。結局日和って「休職して1年間本を読むなどして過ごしてから先を考えたい」と話すに留まったが、死ななくて偉いみたいな回答をいただき、とりあえず休職に向けて病院を紹介してもらうことになった。上司にも「休職を視野に入れて病院に行きます」と連絡したので、もう後戻りはできない。口だけでは済まされない。ここまでしたからには、貫かねばならない。きちんと病人になって、きちんとした事務手続きを経て1年の猶予を手に入れよう。ここからは1分1秒もサボっていられない。今まさにこの瞬間も税金やら家賃やらが私の金を吸い取っているのだ。行動開始。まずは部屋をすっきりさせよう。労働という邪念によって寄ってきてしまった呪いの品々を掃わなければ、とても穏やかではいられない。というわけで、部屋にある技術書を全て捨ててきた。両手で抱えきれないほどの質量をもったそれらを、ゴミ捨て場に躊躇なく投げ込んできた。最近はまったく手を付けておらず読んでもチンプンカンプンで邪魔なだけだったので、せいせいする。情報工学が好きだったときなど一瞬もないのに、15年もダラダラと付き合ってしまった。きっと何らかのくだらないプライドが残っていたのだろう。まあ少なくとも社会にしがみつくだけなら正解の分野だった。彼女と15年続いたのもどちらかが死ぬまで見届けようと決意できたのも、この選択を経て今の会社で経済的な安定を得られたのが背景にあるのは間違いない。その点だけは良かった、ということにしておこう。空がまだ青い。解放のときは近い。